ほぼ日刊ホニャプラ連絡帖

紙立体デザインの専門家の制作室

国立天文台の「立体星図キット」制作後記

国立天文台JASMINE検討室矢野さん監修、天文情報センター企画

「立体星図キット」第一作:北斗七星 ができあがりました。

いつも地球からみている星座を

宇宙に飛び出してみたときには、どんな形になっているのかがわかります

国立天文台で、夏休みのジュニア天文教室にて使われてきた工作ですが

教室に参加することができる数十人のお友達しか体験できないものでした。

これをもっと

たくさんのお友達にお届けするにはどうしたらよいのかを考えてつくりました。

まずは第一作の、これまでの制作過程を記録します。

最初のサンプルはこんなものでした

実際使われていたものが手元になかったのでサイズを合わせ素材も代用の想定復元ですが

これの問題点は

遮光性が低いことと、コストがかかること

北斗七星限定の宇宙空間サイズであることと

40歳くらい以上の、「オトナの眼」になってしまった人がのぞくと焦点が合わないこと...

(これは小学生には関係ない事情ですが)

サンプル作成時では、光る玉のサイズが大きすぎました

ヨドバシのハコに意味なく無駄にぴったり収まっていました

このまま持ち運べるよね!という妄想

 

さてこのあと

ほかの星座にも対応したいので(オトナの眼問題もあり)サイズ変更

しかも ハコがつながるといいよね?とか

ハコ自体が持ち運びに耐えうる素材がいいから段ボールがいいよね?とか

いろんなご希望が五月雨式にやってきます

 

さて どうしようか

上から見えて、つながって、紙取もよくて、段ボールで、作るのもあんまりめんどくさくないハコ

頭の中だけでいくつも案がでてくるとどれがどのハコだかわからなくなるので

鉛筆で「ひとりごと図」を描き

やっぱりワンパーツじゃないとただでさえ部品多いから

丁合がどえらいことになるよね?というひとり文句

こんな感じになってきました

試作なので素材は板紙です

アメリカンロックは ちょっとわかりにくいか...と独り文句

※アメリカンロック→もしくは地獄底、インターロック、DOロック

http://wp.me/p4PVgs-sZ

株式会社ケイパック様 webサイトより)

DO(でーおー)ロックで覚えてる70歳以下の紙器設計屋は

私くらいだとおもうのでこれ覚えても現代の紙器設計界には通じません

さて 手持ちの段ボールで様子見試作

設計変えてないので当然、合わせ箇所ガタガタですが仕上がり感はわかります

やっぱりこの底組は平らにならないから没

ここで別の星座サンプル登場

うちのニーゾエさんが天文台からのデータをもとに計算して

aiシートデータをつくってくれましたので合わせてみる

 

 

外箱設計仕上がりでひといき

...ですが、このあとまだ、続きがあります

 

さて

これは背面の北斗七星の点に合うかどうか、のぞき穴から光を当てて確認中

ハコがなぜうすよごれているのかというと...

光る玉に刺している串を、見やすくかっこよくしようとして

うちのにニーゾエさんが墨汁で着色して乾かしておいたのですが

これを触った手でハコをさわったからです

墨汁は乾いても手につくから没!

工作のときに油性マジックで塗るかアクリル絵の具かカラースプレーで着色することをおすすめします

塗らなくても真っ暗になるから見えないと思いますが。

 

おまけ

じぶん専用白シール&名前シールと 星座の位置データシートつきです

でもハコの外側がせっかく白いので

勝手にすきな絵をかいたり写真やキリヌキを貼ったりしたらいいと思います

水分の多い絵の具で描くとハコが歪むので、マジックやクレヨン、デコパージュくらいが

ちょうどいいと思います

 

それではこのへんで

ごきげんよう