ほぼ日刊ホニャプラ連絡帖

紙立体デザインの専門家の制作室

パッケージ探偵がゆく(第1回)「書籍用梱包段ボール」

本日はこれです

某雑誌編集部のエヌ岸さんより資料が送られてきまして それが、これで梱包されていました

うーんこの構造は… 20年くらい前にみたことがあった事を思い出しました

某Dのつく印刷会社の パッケージの型サンプルシリーズのなかの一つに 取っ手つきのボックスの底部分で使われていて 久々に製品となっているところに出くわして おお、となりました

ちなみに私が見かけたのが20年前なので 設計自体はもっと前ということになります

どこで入手されたのか、と興味を示したら、 新しいものを分けてくださいまして... エヌ岸さんありがとうございます。

さて これはどうやって使うのかというと...たぶん 切り込んである片ハネをくるっと回転させて

反対の面はこんなふうになって

送りたい物を真ん中にのせたら下側のハネを内側にたたんで

残ったハネもたたんで、はい梱包おわり。

これの設計のすごいところはどこかというと 下図赤丸囲みの、5ミリ食い込ませた切り込みでして

この5ミリが無いと段ボールの断面にカツンとぶつかってまわりません これがあることで回転させることができるわけで

似ているものに このような、「高さ自在の冊子小包ケース」というものがあるようです http://d3-web.com/original.php?code=YN000001

ただこちらのものより、先にご紹介したもののほうが 設計が美しいです

ところで 美しい設計という言い方は 洒落こけたデザインという意味では使いません なんか変わっててすごそう、というのでもありません

「完璧に、普通である」ということです

普通に見えるものというのは なぜ普通に見えるのかということなのであります

黙って静かに気づかれないところで流通しているふつうの製品が 一番つよいです

それでは今日はこのへんで ごきげんよう