ほぼ日刊ホニャプラ連絡帖

紙立体デザインの専門家の制作室

頭の中でペーパークラフトを、「どうやって」つくっているのか ①

こんにちは

制作室のカネカワです

ときどき、製品を「どうやって」設計しているのか、というご質問を受けますが

言語化もしくは視覚化できるところは記録いたします。

ペーパークラフトの作り方、クラフトとしては簡単なヤーマンで説明してみます。

おおまかな手順としてはこんな感じです。

①キャラクターの見た目を確認

②仕上りのサイズと仕様の確認

③エア展開図をつくる

イラストレーターで、エア展開図をリアル展開図に描き起こす。

⑤プロッターで切って試作&ブラッシュアップしてホワイトをつくる

⑥展開図にイラストを入れる

⑦カラーで試作、ブラッシュアップ

⑧シートデザイン

それぞれ、説明していきます。

 

①キャラクターの見た目を確認

正面とサイドと後ろ姿の3面図がそろっていれば完璧です

これが、正面だけだと、無い部分を作ることになり、

勝手に作ってから了承を得るという工程が増えます。

 

②仕上りのサイズと仕様確認

展開図を配置する紙のサイズや厚み、使う枚数を決めます

ヘッダのサイズや、組立説明を一緒に紙面に入れるか、なども確認し

抜き型で抜くのか、ダウンロードして作る仕様なのかを決めます

 

③エア展開図をつくる

平面の絵を立体に変換する作業です

これは私の場合ですが、最初に絵がバラバラになって展開図になります。

3Dソフトをつかってグラフィック模型をつくってから自動展開モードで展開、というプロセスは無く

その工程が頭の中で通過するので、ここは作業の痕跡がありません。

 

 

イラストレーターで、エア展開図をリアル展開図に描き起こす。

描いている最中は、もっといい展開図(形)にならないかを考えており

仕上がる予定の形を頭の中で展開したものを描いており

よりよい形が出ると同時に描く、もしくは描きながら没にしたりという作業をします。

しかし...

ほんとうはこの工程もなくして、いきなり紙を切ったり貼ったりして作ったほうが形になるのは速いので

こんなふうに先に適当に作ってからスキャンして線を引くこともします

ただし全部この調子でやると、かえって作業が遅くなる形もありますし

製品にする時にあとで困るのでなるべく展開図を描きます

 

⑤プロッターで切って試作&ブラッシュアップしてホワイトをつくる。

ブラッシュアップの内容は、形や強度の調整と、ギミックや差し込み、貼り箇所の作業性などの調整です。

 

⑥展開図にイラストを入れる

天面、側面、底面ができており、見えていますのでそれに従って当て込んでいく作業になります。

立体の扱いがよくわかっているグラフィックデザイナーの方にお願いすることもありますが

その際は展開図に「絵をあてこむ位置」を指定する作業をします。

⑦カラーで試作、ブラッシュアップ

⑧シートデザイン

 

ざっとこんな感じになります

 

このあとまだまだ「組立説明」という大仕事が待っています。

 

それと

資料がものすごーく重い、ガチガチの3D設計図データのみ、

これを展開する という

修行のようなことをしたTMTについても、書かなければと思っています...

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それではきょうはこのへんで

ごきげんよう