ほぼ日刊ホニャプラ連絡帖

紙立体デザインの専門家の制作室

手捺染で「天文台てぬぐい」をつくる

国立天文台のてぬぐいを作ろうと思い

何件かの手ぬぐい屋さんに

「本染」でできないか問い合わせていたのですが

絵柄が細かくてできないということがわかりました。

(本染は絵柄のまわりに土手をつくってそこへ染料を流し込むので

ああそれはむり、とわかります)

そこで

版をつくって、染料をまぜた糊を使って版画のように擦っていく

「捺染」(なっせん、なせん)という方法があるというので、それでやってみることにしました。

手ぬぐいの製造をお願いしたのは八王子の勝田ナセンさん。

三鷹の天文台・府中のホニャ・八王子の勝田ナセン ということで

多摩地方で全て完結しています。

それで

工場見学をさせていただきました。

 

・シルク版

文字部分を別刷りにするためにマスキングしてあります。

 

・台に長ーい生地(晒)が張ってあります

「シルケット加工」をした生地。印刷がきれいに仕上がるとのこと。

すでに文字部分だけが先に刷ってあります。

・染料はこのバケツの中

 

・仕上がりイメージのサンプル

・絵柄部分の刷り

職人さんが一版ずつこのように手作業で擦って染料をのせていきます。

これを「手捺染」といいます。

よーく見ると1枚目の仕上がりと最後の一枚の仕上がりは

違うそうです。

ちなみに作業場はえエアコンなしですのでとても蒸し暑いです。

夏は猛暑冬は極寒のなかこれをやるということですね。

染料は版の下部の溝に溜まっています。

職人さんがすいすい刷ってますが、版はとても重いそうです。

手捺染ですとウラまでしっかり、本染のように染料がしみこみます。

大量生産の場合は、機械で刷る方法もあるものの生地への染料のしみこみが甘くなるそうです。これは擦るというより印刷、ですね。

・生地を台からはがします。左がグレー、右が紺。

  

・台を洗っています

このあと「蒸して定着」「洗い」と続きますが

この日はここまでで作業はおしまい。

仕上がりが楽しみです。

 

ホニャオンラインで入手可能となりましたらまたお知らせいたします。

 

それではきょうはこのへんで

ごきげんよう